貯蓄型保険は「無駄なお金が発生しない保険」ではありません。
本日の結論はこちら。
自分は貯蓄型保険を辞めました。
理由は貯蓄型保険が貯蓄になっていないと感じたからです。
本日はその理由をわかりやすく解説してみます。

その中で「生命保険」は大きく分けて2つのものがあります。
①掛捨て型…月々の保険料は安いが、払った分は戻ってこない
②貯蓄型…月々の保険料は高いが、貯蓄性があり解約時に返戻金が出る
掛捨て型の場合はずっと健康なままで過ごした場合、払ったお金は1円も戻ってきません。
せっかく健康でいたのに、お金をドブに捨てたような感覚になります。
貯蓄型の場合はずっと健康なままで過ごした場合、払ったお金は戻ってきます。
健康でいられたご褒美のような感覚になれるかもしれません。
でも本当にそうでしょうか?
実は貯蓄型保険は割高な保険になる可能性が高いのです。
その中身を掛捨て型と貯蓄型で比較してみます。
条件は「死亡・保障高度障害の保険金が1,000万円の保険」としてみます。
2.1 掛捨て型でかかる費用
これはある保険会社のシミュレーションです。
35歳から始めて20年間死亡時に1,000万円の保険金が出る、とします。
この保険で10年目に死亡した場合、10年間健康だった場合の損益を計算してみます。
①10年目で死亡した場合
保険金:10,000,000円
払込保険料:236,400円
損益:9,763,600円
②10年間健康だった場合
返戻金:0円
払込保険料:236,400円
損益:-236,400円
2.2 貯蓄型でかかる費用
これもある保険会社のシミュレーションです。
同様に10年目に死亡した場合、10年間健康だった場合の損益を計算してみます。
①10年目で死亡した場合
保険金:10,000,000円
払込保険料:3,469,200円
損益:6,530,800円
②10年間健康だった場合
返戻金:2、980,000円(45歳時)
払込保険料:3,469,200円
損益:-489,200円
死亡した場合、健康でいた場合のどちらにおいても、掛捨て型の場合の方がトータルの損益がいい結果になりました。
これは20年間健康だった場合でも、逆転しません。
つまり、貯蓄型保険は同じ条件で見た場合、実は保険料が割高になっているといえます。
こういった事実を知らないまま、「返戻金が返ってくるので無駄にならない」と考えていると、実は損をしているかもしれません。
本日の結論をもう一度。
今回行ったシミュレーションはそれぞれ違う会社のものです。
各保険会社でどういった条件で保険が適用されるのか、という条件の違いはもちろんあります。
本日書いたことがそのまま当てはまるかはわかりませんので、ご自身でご確認されますことをオススメします。
自分は生命保険を否定しているわけではありません。
自分自身、掛捨て型の生命保険には加入しています。
ご自身の保険は本当に無駄がないか、何かあった時に役に立つのはどういうものなのかを見直す機会になれば幸いです。
①お金の大学
こういった計算までは書かれていませんが、保険の概念についてはよくわかります。
②ひまわり生命 自分と家族のお守り
自分が入っている生命保険です。
万が一の場合には一括で保険料が支払われるのではなく、毎月分割で受け取れるものになっています。
いきなり大金が入ると使ってしまう方は、こういった分配型がいいでしょう。

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それでは、今日も一日ご安全に!
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