こんにちは。ナンドーです。
このブログでは、自分の実体験をもとに色々役に立つ情報や雑記を記載していきます。
本日のテーマはで「一番アツイものに目を向けよう。外貨建て金融商品について」です。
2020年11月25日現在、NYダウ平均株価が史上最高値を更新しました。

日本の日経平均株価が上がっているのは、こちらの米国株価が上昇している煽りを
受けているためです。
なので、米国株を中心とした外貨建ての金融商品を持つ、というのは
資産形成において重要な要素となってきます。
本日はそんな外貨建て金融商品はどのようなものがあるのか
そして、どんなものを選ぶのがいいのかについて紹介します。
やめといた方がいいものもあるので、参考としていただければと思います。
外貨建て金融商品とは、取引価格が外貨建て(米ドル、豪ドル、ユーロなど)で
表示されている金融商品を言います。
取引価格が円ではないので、外貨建て金融商品を扱うには
それぞれの円をそれぞれの通貨に換えて購入する必要があります。
その国の金融商品を買うので、海外で買い物するのと同じように
通貨を換える、と考えればよいかと思います。
円を外貨に換えるときに関係するのが「為替レート」です。
いわゆる「円高」「円安」というやつです。
ここで基本中の基本、「円高」「円安」がどういう状態であるかのおさらいです。
とりあえず対USDを例にとって考えてみます。
「円安」というのはこの1USDに対する円の価格が上がっている状態を指します。
「1USD = 110円→120円」となったら「円安」です。
「安」と書いてあるのに価格は大きいというのがややこしいですね。
なので、「円高」「円安」だけを考えないで「円高・米ドル安」「円安・米ドル高」と
セットで考えるとわかりやすいと思います。
1USDで、1個のリンゴが買えたとします。
※USD=米ドル「1USD = 110円」だったら
円ベースで考えて、1個のリンゴを110円で買えることになります。
しかし、「1USD = 120円」になったら
円ベースで考えて、1個のリンゴは120円出さないと買えません。
よって、相対的にリンゴが高くなったことになります。
この状態は、1USDが高くなったので「ドル高」です。
相対的に、円の価値は下がったので「円安」となります。
こう考えれば高い、安いが逆転せずに整理できるかと思います。
ちなみ円高はこの逆の現象です。
買えば買うほど差が…。
金融商品としてみた場合、扱う価格は10万円、100万円の単位と思いますので
この1USDの差はかなり大きく響いてきます。
リンゴを買える個数が76個変わる、って大きいですね。
ちなみに本日2020年11月25日現在のUSDの為替相場は「1USD = 104.41円」です。
(三井住友銀行情報)
2020年中の11月までのUSD最高値は、2月17日で、「1USD = 111.571円」でした。
コロナ禍の影響はあるかもしれませんが、半年でもそれなりに変動することを覚えておいてください。
主な外貨建て金融商品としてあるものはこちらです。
・外国債券
・外国投資信託
本当は外貨建て保険とかもあるのですが、これは色々あるので今回は除外します。
この中で非常に気を付けるべきなのが「外貨預金」です。

え?預金なんだから減らないのが普通でしょ?
円であればそうなのですが、ここは外貨建ての罠がたくさんあります
事項にて詳しく説明します。
3.1 外貨預金
外貨預金の詳細はこんな感じ。。
・預金保険制度の対象外
・定期保険は原則として中途換金ができない
・利子は利子所得、為替差益は雑所得となる
三菱UFJ銀行の外貨預金を例に計算してみます。
まず外貨預金の金利はこちらです。
短期の方が金利が高いですが、これは年利換算なので注意してください。
これをみるとUSDの1年物の利子は0.5%です。(以前より下がっている)
現在の円建ての普通預金、金利は0.001%です。
それと比較するとなんと利子は500倍!!

ただ円を外貨に換えて預金するだけで500倍の利子!?
しかも預金なんだから減らないし、やった方がお得じゃん!
では、下記のケースでシミュレーションしてみましょう。
3.1.1 円を外貨に換える
まず、外貨預金を行うには円を外貨に換える必要があります。
円を外貨に換えたり、外貨を円に換えたりするには
実際の為替価格に対して手数料を上乗せする必要があります。
この時に使う為替レートの呼び名があります。
・外貨→円の為替レート = TTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)
本日現在のTTS/TTBは下記です。
本日の為替市場の価格は「1USD = 104.41円」ですが
TTSは「106.68円」なので、0.27円高くなっています。

1円にも満たないし、大した影響ないでしょ。
この差を甘く見ると後で痛い目を見ます…。
3.1.2 外貨預金を運用する
今回10万円を外貨預金に換えるとTTSより、955.3USDになります。
955.3USDを運用すると1年間の利息は4.78USDになります。
円の普通預金利率で見たら0.1USDにも満たないのに
これだけ見るとすごい多く感じます。
しかし、これでは終わりません。
利子所得には税金がかかります。その税率は20.315%です。
これが引かれます。
4.78-(4.78×0.20315)=3.81USD
これが実質の利息額となります。
3.1.3 外貨を円に換える
USDのままでは使えないので、これを円に戻す必要があります。
しかし、ここで使われる為替レートはTTBになります。
そう、外貨に換えるときに手数料を取られるのに
さらに円に戻すときにも手数料を取られるのです…。
元本は955.3USDなので、これに利息分を足してTTBで戻します。
とりあえずTTBは本日の為替レートとします。
(955.3+3.81)×104.18=99,920円
10万円よりも減ってるやん!!
しかもここから引き出すのにも手数料がかかります。
もちろん、為替変動で円安に向く可能性もあるのですが
それならわざわざ外貨預金を介さずに外貨を買えばいいと思います。
かくいう自分も外貨預金をやったことがあるのですが
為替が円高になってしまい、なかなか円に戻せず毎日為替を見ていました。。。
それでやっとこさ元本割れしない水準に戻った!と
円に戻して出た為替差益にも税金が20.315%かかり、最終的に得た利益って
100円くらいだったと思います。
まったく時給と気持ちに見合ってない…。
このことから外貨預金はオススメしません。
こうならないようにしましょう。
3.2 外国債券
以前のブログに記載しましたのでこちらを見ていただければと思います。
ここでいう「外国債券は」個別債権のことを指しています。
ちなみに、円建ての外国債券というものもあるそうです。
こういう債権を「サムライ債」というそうです。
そして外貨建ての外国債券を「ショーグン債」というそうです。
…本当です。
以前のブログで述べましたが、外国債券のETFではAGGがオススメです。

通常、株価が伸びるときは債券の人気は落ちますが
AGGは現在もかなり安定した動きをしています。
安全なものを買いたいと考える方には現在でもオススメできるでしょう。
3.3 外国投資信託
外国株や債券の投資信託です。
代表的なものに外貨建てMMFというのがあります。
株式が一切無い、公社債や短期の金融商品で構成された
外貨建て投資信託です。
特徴として、日本のMMFは30日間で解約するとペナルティが発生しますが
外貨建てMMFはペナルティがありません。
税金関係は円建てのものと一緒です。
外国投資信託で今一番いいといわれているのは
「emaxis slim米国株S&P500」というインデックスファンドです。
楽天証券でもランキング1位になっています。
1位だからいい、というわけではありませんが
是非とも考えてみていただければと思います。
詳しく知りたい方はこちらの動画を参照ください。
これを見るだけでいい外国投資信託が選べます。

本日は「一番アツイものに目を向けよう。外貨建て金融商品について」について書きました。
株にせよ、債権にせよ、長期運用することで利益が出るものを選ぶのが
安定したキャッシュフローを得る上ではいいといわれています。
それに加えて外貨建て金融商品は為替の影響を受けます。
長期で運用して運用益が増えれば、為替の影響は少なくなります。
外貨預金のようなギャンブル要素があるのに利益が低く、運用期間が短いものは
これにあってないので注意が必要です。
このようにならないよう注意しましょう。
株を始めるには証券口座の開設が必要です。
自分が一貫してオススメしている証券会社は、「楽天証券」と「SBI証券」です。
初めて証券口座を開かれる方は「楽天証券」がオススメです。
「楽天証券」の口座開設方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

SBI証券の口座開設リンクはこちら。
窓口のある証券会社にはいかないようにしてください。
手数料の高い投資商品を買わされてしまいます!!
理由については下記記事をご参照ください。

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それでは、今日も一日ご安全に!
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