外貨建て保険は不要である【真実を解説】

ダメリーマン
カモネギ①

保険屋さんに「外貨建て保険」を勧められたよ。
掛捨ての生命保険は払ったお金が戻ってこないけど、外貨建て保険は戻ってくるんだって。

やる気ある人
カモネギ②

しかも払ったお金よりも増えて返ってくるでしょ。
これはお得だ!

このような話を聴いたことのある方、いらっしゃるかと思います。

結論として、外貨建て保険は不要な保険です。
やっていることがちぐはぐになります。

本日は外貨建て保険への加入を考えている人へ「外貨建て保険の真実」をお伝えします。

1.【始めに】外貨建て保険とは?
<外貨建て保険とは>
外貨建保険とは、払い込んだ保険料が外貨で運用される保険商品です。
原則として、保険料は米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨で払い込み、保険金、解約返戻金などを原則として外貨で受け取ることができます。
※マニュライフ生命HPより

、結局のところ「外貨で払って外貨でもらえる保険」ということです。

動きはこんな感じ。

<外貨建て保険の動き>
①保険料を払い込む(一括も月々のケースも有)
②払い込んだ保険料で保険会社が運用をする
③万が一のことがあった場合は保険として払った額分の保険料がもらえる
④運用を続ければ、そのうち自分の払い込んだ額よりも解約返戻金が増える

解約する場合でも払った分を返してもらうことができる(全額かは期間による)のは、無駄にならないようにみえます。

これが外貨建て保険のざっくりした説明です。

2.【詳細】外貨建て保険の罠
やる気ある人
浮かれる人

別に何も問題ないじゃん。
いざというときは保険金が下りて、何もなかったら返してもらえるなんて最高じゃん。

しかし、そんな甘い話ではありません。
順を追ってみていきます。

2.1 外貨建て保険のリスクと費用

外貨建て保険には下記のリスクと費用があります。

①保険会社の手数料

外貨建て保険に限らず、貯蓄型保険は保険会社に高い手数料を支払うことになります。
大体6%程度が相場のようです。

②為替手数料

そして次は為替手数料です。
外貨建て保険は外貨で運用するので、円を外貨に換える必要があります。
さらに、運用が終わって円に戻すときにはもう一度為替手数料が発生します。

<為替手数料(TTM当たり+50銭の場合)>
為替相場額:1ドル=100円だったら…
円→ドル 100.5円
ドル→円 99.5円

②為替変動の影響

外貨は為替自体の変動による影響を受けます。
2021年2月13日時点では、1ドル=104.95円後です。
ちょうど1年前の2020年2月13日は、1ドル=109.76円だったので、4.81円の「円高」になりました。
※円「高」ですよ!!

つまり、ちょうど1年前に買った人は為替レートだけで約4.4%損失が出ているということになります。

2.2 外貨建て保険のシミュレーション

上記を踏まえて、シミュレーションをしてみます。
条件は下記。

<シミュレーション条件>
①37歳でスタート
②毎月1万円払込
③30年払込

シミュレーションは、明治安田生命のHPにあったものを使います。
「試算条件」を記入してクリックするだけですぐに試算できます。

試算結果はこちら。

運用結果114.2%!

毎月1万円払込で、30年間保険付き、それでプラスになりました。

落ち込む人
疑う人

なんだよ、プラスになってんじゃん。

散々煽っておいてなんだよ。

しかし、これはやっていることが中途半端なものになっています。
次にこのシミュレーション結果からみる問題点を書きます。

①保険としての役割

まず前提として保険の概念は下記です。

<保険の概念>
発生する可能性は低いが、起こった時の損害が大きいものに備える
「運用結果114.2%」ということは、ほぼ払ったお金が戻ってきているだけ。
貴方に万が一のことがあった時に、残された人がこのお金で暮らすには足りないと思います。
つまり、「保険」と名前はあるけど、保険としての役目を成していないということになります。

②運用としての意味

次に資産運用として考えてみます。

保険会社に運用を任せているので、これは投資信託の一つと考えられます。
その運用結果は30年で+14.2%です。
これは多いでしょうか?それとも少ないでしょうか?

手堅い米国債券で運用したとすると、年利は(少なくとも)平均約3%といわれています。
これを30年間運用すれば242.7%になります。

それに対し、この外貨建て保険は、「30年で114.2%」しかありません。
複利換算すると、年利は約0.444%です。

これは資産運用としては惨憺(さんたん)たる成績といえるでしょう。

2.3 消えた運用利率はどこへ?

冒頭で外貨建て保険は「保険料を運用するもの」とありました。
保険会社が運用するにあたって、年利0.444%なんて成績を出していたらクビです。

つまり、これは「保険会社に手数料が取られている」ということです。

以上をまとめるとこうなります。

「外貨建て保険」は
①為替手数料を取られ
②保険会社に初期手数料を取られ
③運用成績も(気付かないうちに)抜かれ
④戻ってくるときにも為替手数料を取られた
ぼったくり投資信託である。

気になる方はご自分でシミュレーションしてみてください。

明治安田生命 | 外貨建保険 つみたてドル建終身 - シミュレーション
明治安田生命「外貨建保険 つみたてドル建終身」のお受け取り金額など試算できます。
3.【まとめ】保険は保険、運用は運用!

本日のまとめはこちら。

「外貨建て保険」は「保険」として薄く、「運用」としても薄いぼったくり投資信託である
「外貨建て保険」はトラブルも多い保険です。
加入を検討されている方は、この真実を知って考えてみてください。
そして周りに加入を検討している方がいましたら、これを教えてあげてください。
お役に立てば幸いです。
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お金への考え方、どうすれば充実した生活が送れるか、何をしてはいけないかが非常によくまとまっています。
この1冊を読むだけで、お金への考え方は本当に変わります。

②みんなが欲しかったFPの教科書

保険の仕組みや税金の仕組みはFPの勉強をするとよくわかります。
自分の持っている保険はどんなものなのか、節税って本当はどうすればいい?というのを知りましょう。
自分はこれで「FP3級」の資格を取得しました。

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それでは、今日も一日ご安全に!

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