簿記でできるようになることをまとめました。
本日の結論はこちら。
お金のことを考える上で簿記の知識は非常に役に立ちます。
といっても「簿記とは」と調べると、いきなり知らない単語がたくさん出てきます。
「借方」「貸方」「貸借対照表」「損益計算書」…。
これを見て拒否反応を示してしまう方も多いと思います。
そうなる前に、まず簿記の仕組みを知りましょう。
自分自身、理系の人間で会計の知識など全く持っていませんでした。
仕事も会計は全く関係ありません。
それでも自分は簿記3級を取得できました。
これを見て簿記でどういうことができるのか概念を知っていただければと思います。
<この記事でわかること>
・経理以外の人も簿記が必要な理由
・家計で置き換えたときの簿記の見方
1. なぜ簿記が必要?
2.1 簿記はテクニックではなく、知識だから
簿記はお金関係の仕事で使う「テクニック」や単なる「資格」と思われている方も多いと思います。
しかし、実はそうでありません。
簿記はどんな仕事をされている方にとっても、大切な「知識」です。
リベ大の両学長など、お金に関する発信をされている方も簿記の勉強を勧めています。


自分の仕事は経理じゃないから簿記なんて関係ない
こう思われる方もいると思います。
でもこの考え方は危険です。
簿記を知らないとお金の流れの理解が難しくなります。
まずはここを覚えておいてください。
2.2 経営関係に関わることは避けられないから
社会人になって歴を重ねてくると、会社の経営や予算について触れる事は避けられません。
これは経営者に限らず、サラリーマンであっても同じです。
そうなったときに会社の経営状況が理解できないと、どれだけ予算を組めるかわかりません。
また、「製作・研究・設備投資等の予算が欲しい!」となっても知識を持った人に負けます。
「自分は経理じゃないから関係ない」ではなく最低限の知識は持っておく必要はあります。
2. 簿記を使うとこうなる
では、簿記を使った考え方がどのようなものなのか解説します。
わかりやすくするため、家庭での収支を例にします。
3.1 簿記を使わない考え方
一般的になじみのある家計簿を使ってみます。
①5月25日 給料20万円を現金で受け取った
これは収入です。
なので「収入」の欄にこのように記載されます。
②5月26日 給料でスマートフォンを現金10万円で購入した
これは「支出」です。
なので「支出」の欄にこのように記載されます。
ここまではわかると思います。
③5月27日 マイホームを普通預金3,000万円を引出し、現金で一括購入した
マイホームは買ったものなので、これも支出に記載と考えられます。
でもこの購入資金は普通預金から出しています。
元々持っていた普通預金を「収入」に書くのは変です。
仕方ないので支出だけ記載してそのままにしておきます。
④5月28日 銀行から現金20万円借金した
借金は収入でしょうか?
他所から借りてきたお金を「収入」とするのは抵抗感があります。
じゃあ支出か?というと別に手元のお金が減ったわけではありません。
支出とするのはおかしい気がします。

じゃあ一体どこに書けばいいの?
このようによくわからない項目が発生します。
実は「収入」と「支出」だけでは正しいお金の流れを把握できないのです。
そこで役に立つのが「簿記」の考え方です。
3.2 簿記を使った考え方
最低限この用語だけ使います。
簿記では「お金そのもの」と「お金の項目」を分けて考えます。
それが「借方」「貸方」です。
「借方」「貸方」の内容を記入する帳簿のことです。
こんなフォームです。
①5月25日 給料20万円を現金で受け取った
給料によって現金が20万円増えた、ということがわかります。
②5月26日 給料でスマートフォンを現金10万円で購入した
形式上、スマートフォンは道具であることから備品としておきます。
「給料を使って」というのは関係ありません。
お店で購入するときに使うのは「現金」なので、貸方は「現金」になります。
③5月27日 マイホームを普通預金3,000万円を引出し、現金で一括購入した
普通預金と建物は交換されたような感じになります。
④5月28日 銀行から現金20万円借金した
借金は「借入金」と記載します。
そして借入金による現金が借方に記載されます。
これらを仕訳帳に記載するとこのようになります。
全部のお金の残高が一致し、非常に綺麗な並びになりました。
そして、黄色いセルにある現金は、貸方に関係なく同じものとして扱えるようになります。
3.3 簿記を使うとわかること
この一連作業でわかることはこれです。
・物とお金は等価値で交換されたものになる
給料だからいいお金、借金だから悪いお金、というものはありません。
スマートフォンもマイホームも支払ったことでお金が消えたわけではありません。
このように、簿記を使えばすべてのお金と物を同じ土俵で扱えるようになります。
つまり、お金自体にいいも悪いもなくその使い方が重要なのだというのが体系的に理解できます。
テクニック云々の前にこの概念を押さえておいてください。
3. 簿記を理解してお金の流れを理解しよう
本日の結論をもう一度。
簿記がわかるとお金の見方が変わります。
簿記ができるようになるとすべての収入、支出などを同じ土俵で扱えるようになります。
給料も借金もどちらも同じ価値を持ったお金です。
親からもらった子育て資金も、ギャンブルでたまたま勝ったあぶく銭も「現金」としては同じ!
簿記を学べばそれが目で見てわかるようになります。
簿記はお金の概念を変えてくれます。
是非勉強してみてください。
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自分は簿記3級をネット試験で取得しました。
資格取得までに使ったツールや試験対策も記事にしていますので参照ください。


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それでは、今日も一日ご安全に!
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